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長音階と短音階の違い
長音階と短音階の違いは、中に並ぶ全音と半音の並び方です。その並び方、短音階の三つの形、そして第3音がなぜ効いてくるのかをまとめました。
音階は音の一覧ではなく、並び方
たいていの人は長音階に、ドレミの響きとして、あるいはCからCまでの白鍵として出会います。どちらも正しく、どちらも役には立たない定義です。役に立つ定義は、距離の並び方です。
先に言葉を二つ。半音は西洋音楽でいちばん小さいふつうの一歩で、ピアノのある鍵から、黒鍵白鍵を問わず隣の鍵までの距離です。全音は半音二つ分です。コントラバスなら、低いポジションでの半音はおよそ隣り合う指の間隔、全音は1の指から3の指までの間隔にあたります。
長音階の並びは、始まりの音から上へ数えて、全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音です。Cから当てはめればC・D・E・F・G・A・B・Cになり、たまたますべて白鍵になります。同じ並びをDから当てはめればD・E・F♯・G・A・B・C♯・Dです。この♯は飾りではありません。並びを保つために必要だから付くのであり、長調らしい響きを作っているのはその並びのほうです。
短音階と、下げられた第3音
自然的短音階は、同じ七つの音名を使い、第3音・第6音・第7音をそれぞれ半音ずつ下げます。CメジャーはC・D・E・F・G・A・B。Cの自然的短音階はC・D・E♭・F・G・A♭・B♭です。
この三つの変更のうち、感情の仕事をほぼ一手に引き受けているのが第3音です。CからEまでは半音4つで、長3度と呼ばれます。CからE♭までは半音3つ、短3度です。この半音一つの差が、多くの聴き手が明るいと呼ぶ響きと、暗い・悲しい・真面目だと呼ぶ響きとの、すべての違いです。どんな鍵盤でも4秒ほどで確かめられます。C・E・Gを鳴らし、次にC・E♭・Gを鳴らす。ほかは何も変えていません。
ただし、短調イコール悲しい、という省略には抵抗する価値があります。踊りの音楽の多くも、タンゴのほとんども、東欧の民俗レパートリーの大きな部分も短調に住んでいて、まったく悲しくありません。短調は気分ではなく、色です。
短音階に三つの形がある理由
自然的短音階には、実用上の弱点が一つあります。第7音が主音、つまり家の音の全音下にあることです。Cマイナーならその第7音はB♭で、B♭にはCへ向かう切迫感がありません。決然と着地したい音楽には、家の半音下にあって、解決するまでは終わっていないと聞こえる音が必要です。
そこで和声的短音階は、第7音を元の高さへ戻します。C・D・E♭・F・G・A♭・B・Cです。このBはCへ強く引っ張り、G上の属和音は長三和音になります。短調の終止に食い込むような力を与えているのがこれです。代償は、A♭とBのあいだにできる半音3つの隔たりで、この音程は明らかに異国風に響き、歌うのが厄介です。
旋律的短音階は、上行のときに第6音も上げることで、その隔たりをならします。C・D・E♭・F・G・A・B・Cです。伝統的には、下行では自然的短音階に戻ります。下りる線には、主音へ寄りかかる必要がないからです。ジャズの実践では、上げた形を上行でも下行でも使うことがよくあります。三つの形、一つの音階、それぞれが別の問題を解いています。
平行調と同主調
名前を挙げておく価値のある関係が二つあります。しょっちゅう混同されるからです。平行調は調号を共有します。CメジャーとAマイナーはどちらも♯も♭も持ちません。平行短調はつねに長調の短3度下から始まります。含む音はまったく同じで、音楽がどの音を家として扱うかだけが違います。
同主調のほうは、主音を共有します。CメジャーとCマイナーはどちらもCから始まりますが、調号は違い、その差は♭三つ分です。作曲家が同主調のあいだを行き来するのは、即座に劇的な効果が出るからです。家の音は動かないまま、色だけが振れます。シューベルトはこれで半生分の仕事をしました。
楽器の上での音階
クロマチックのボタンアコーディオンやバヤンでは、音階の運指が調をまたいで繰り返されます。ピアノ弾きから見れば少し不公平なくらいです。ボタンの配列が対称なので、Cから始まる長音階の形は、F♯から始めてもそのまま同じ形で、盤の上を丸ごと平行移動するだけです。形を一度覚えれば十二の調が手に入るわけで、ボタン式の奏者がピアニストなら残酷だと思うような調の音階を、なんとも思わずに練習しているのはそのためです。
ピアノ式アコーディオンでは、ピアノと同じく運指が調ごとに変わりますが、左手が努力に報いてくれます。ストラデラの盤は各音度の基音を予測できる幾何の中に並べていて、どの調でも主音・下属音・属音はボタン三つ分の中に収まっています。右手の音階と左手の和音の列を一緒に練習すれば、調は知識ではなく身体の場所になります。
コントラバスでは、音階はそのまま音程の訓練になります。フレットがなく、隠れる場所もないからです。ゆっくり弾き、一音ごとに止まり、開放弦が使えるところではそれと照らし合わせてください。Gメジャーなら、開放のGと開放のDを、押さえた音に対して鳴らし、うなりが消えるかを聴きます。これは初心者用の練習ではありません。A&G Academy のオーケストラ奏者はリハーサルの前にこれをやりますし、分かっている人はみなやっています。
よくある質問
長調と短調は、実際のところ何が違うのですか?
全音と半音の並び方です。短調は長音階の第3音・第6音・第7音を半音ずつ下げます。耳に効く仕事のほとんどを第3音がしています。長3度は主音の半音4つ上、短3度は3つ上です。C・E・Gを鳴らしてからC・E♭・Gを鳴らせば、すぐに分かります。
どの短音階から練習すべきですか?
まず自然的短音階です。調号どおりで、余計なことを考えずに済みます。次に和声的短音階。短調の曲で実際に出会う和音を生んでいるのはこの形だからです。旋律的短音階は三番目で、旋律を書くときとジャズの即興でいちばん効いてきます。
音階を全部覚えるのにどのくらいかかりますか?
一日10分、集中してやれば、たいていの大人はよく使う長調を数か月で確実にし、十二すべてを一年ほどで手に入れます。ボタン式の奏者はふつうもっと速く進みます。一つの運指の形が調をまたいで移るからです。目標は速さではありません。均一な音と、信頼できる音程です。
シンガポールで習いたい、買いたい方へ。
A&G Academy はアコーディオン、バヤン、コントラバスを教え、自分たちがレッスンで使っている楽器を販売しています。何でも聞いてください——合わない楽器を売るくらいなら、やめておきましょうとお伝えします。